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立ち止まったら、空を見上げる
by meijiza-kashimo
ヒロシマ
1年ぶりに、夏の広島へ行ってきた。
昨春から積み上げ始めた”石垣”が、今年はある程度まで出来上がっているはずだったのに、
何のことはない、まだ基礎工事さえままならない状態だ。

何のかんの、と。
理由なんぞ、いくらでもある。
要は結果だ。

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# by meijiza-kashimo | 2008-08-05 20:58 | 広島
からすうりの花
じっとしていても汗が噴き出す、真夏の暑い日。
どうしても行かなければならない気がして、
また能古島へと渡ってきた。

島へ行ったのは、やむにやまれぬ気持ちからだ。
「自分の居場所を探さなきゃいけない」
ここのところ、ずっとそんなことを考えている。

まちでの生活が長くなってきて、
星空の見えない夜があたりまえになって、
「ああ、こういう状態にも慣れたなあ」と思っていたけれど、
ときどき、無性に、
もう「やむにやまれぬ」としか言いようがないけれど、
無性に自然の中に身を置きたくなる。
ちょっとずつ、心のズレを感じ始めているのだ。





赤いカンナ。
夏真っ盛りとなると、島のあちこちでカンナの花を見ることができる。
強烈な色彩がけばけばしくて、あまり好きな花ではなかったが、
なぜかこの島にはとてもよく似合うと思う。
真夏の光と影を、両方持っている花だ。



黄色いカンナ。
こちらは少しやわらかい光。






島の中央付近では断層帯のように長く連なった「鹿垣」を見ることができる。
鹿垣とは昔、畑の作物を鹿の被害から守った石積みの垣根の跡だそうだ。

その鹿垣の近くに、その木はあった。
林の中で、何やらその木の周辺だけが、光を帯びているように見える。
後戻りして何度も振り返ってしまった。

この木に出会うために、今日は島へ来たんだろうか、と考える。






からすうり。
夏の夜に咲く花。
雄花と雌花があるらしいが、これはどっちだろう。

くるくるパーマが、とてもおしゃれだ。




「からすうりの花って、何か見ていると夢の中に吸い込まれていくようです」
と、その人は言った。

本当にそう。
繊細なレース編みのような白い花は、妖しく、美しく、
夜にひらく。

闇の中で光を集めて、白いうなじに蛾を誘うのだ。
雄花から雌花へのかけ橋に。

あの赤い実と繊細な花が容易には結び付かなくて、
初めて見た時は仰天したけれど、
自然とはなんとうまくできているものか、と思う。

一夜限りで役目を終える花の残姿を、翌日発見するとき、
まるで夏の幻でも見たような、そんな思いにとらわれるのだ。


# by meijiza-kashimo | 2008-07-21 23:48 |
追い山
行ってきましたよ~~。追い山!
・・・といっても、さほど気合いを入れていたわけではなく、
家を出たのも4時過ぎという、のんびりとしたもの。

地下鉄に乗り込むと、意外に幼い子どもが多い。
深夜じゃないけどさ、4時だよ、4時!
やっぱり、山笠は特別なんだねー。


駅に到着するたびに、家族連れやカップルなどが三々五々と乗り込んでくる。
しかも、降りる人は誰もいないから、
たちまち車内は通勤ラッシュ並みの込み具合に。
そして、目的の駅に到着するや、その人ごみが一気に吐き出される。

現地到着は4時半。
まだ明けやらぬ空の下、沿道は人、人、人、で埋め尽くされ、
今か、今かと、みんながその時を待っている。

う~~ん。このワクワク感。
山笠って、どうしてこう血が騒ぐんだろう。



4時59分、太鼓が時を告げると、1番山が櫛田(神社)入りをする。
そして、5分おきに各山が町へと飛び出していく。

その昔、月の運行に沿って行われたという博多山笠。
満月が西に沈み、太陽が東の空をしらじらと染めるころ、
祭りはクライマックスを迎える。
山笠は夜明けの神事なのだ。



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# by meijiza-kashimo | 2008-07-19 16:38
山笠3
博多駅界隈を通るたび、
駅構内や周辺で見かけるホームレスの人たちの存在に、否応なしに気づかされてきた。
そして、どの地域にもおそらく一握りはいるであろう、女性のホームレスの存在にも。

「男はまだいい。女のホームレスは性格が曲がっとる」
野宿者自身や支援している人たちからも、そんなことばをよく耳にした。
長年、野宿生活を続けていると、心がすれてしまうのだそうだ。とりわけ女性だと、苦労が多いのかもしれない。

・・・でも、本当だろうか。
声をかけようかと迷いながら、目が合わず、その横を通り過ぎるだけだった。

いつも一人でしゃがんでいるか歩き回っていて、誰かとつるんでいたり、笑っている姿も見たことがなかった。





その日、初めて、
顔いっぱいに笑顔を浮かべて、
うれしそうに山笠を見上げる彼女の姿を見た。

ニコニコと近くまで寄って行き、
天を衝くような大きな山を、小さなからだで下から見上げていた。

このまちに、山笠があってよかった。
彼女の心に触れるものが、
もっともっと、たくさんあればいいのに。
# by meijiza-kashimo | 2008-07-15 23:40 | 日々
山笠2
博多を彩る飾り山笠は、全部で14基。
神社に、駅前に、町中に、デパートの中に、
商店街のアーケード下に・・・。
どの飾り山もどどーんとそそり立ち、圧倒的な存在感だ。

全て制覇することはできなかったが、
それでもいくつかはゆっくりと見ることができた。
デパートの吹き抜け、ど真ん中に飾られていたこの山も、その一つ。




「紅梅白梅天満宮」
学問の神様として親しまれている菅原道真公がモデルか。
絢爛豪華な衣装と鮮やかな梅の花が美しい。

その鮮やかな彩りが、デパート内部のミラーに映る。
天井にも壁面にも、エレベータホールにも、
照明の光がキラキラ反射して、神々しいばかりだ。




エスカレーターで2階に上がると、
下から見上げるものとはまた少し違う表情を見ることができた。
人形の顔に落ちた照明の影が、何か意味ありげな感じを醸し、
新しい物語を紡ぎ出してくれる。




カプセル型エレベータが未来都市のように、光を放って行き来する。
伝統の山笠の背景にそれが見えて、なんか不思議な光景なんだが、
ここではそれが、とても自然でもある。
古いものと新しいものが共存し、まちをつくっているんだなあ。


# by meijiza-kashimo | 2008-07-14 22:45 | 日々
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